「種明かし」

この問題の種明かしは意外と簡単です。
まず下の写真を見てください。どの家にもある障子です。障子の桟はふつう縦、横に平行につけられており、写真でもちゃんと平行に写っています。

障子−1

ところが、カメラの位置を変えて、障子の下の方から見上げる形で撮影してみるとどうでしょう。そのようにして撮った写真を次に示します。

障子−2

どうでしょうか。平行なはずの桟が放射状にみえるではありませんか。問題にあった、雲からもれている光も実はこういう光景を見ていたのです。太陽から来る光は確かにほぼ平行光線です。しかしそれが平行に見えるのは光に対して垂直な角度から見た場合です。太陽の方向に向かってみたときはこのように近くに来るほど光は広がって見えるのです。問題の写真は実は太陽が西の空に沈みかけたとき、西の方角を見たものだったのです。

このように近くのものは広がって(大きく)見え、遠くのものは狭まって(小さく)見えるというのは「遠近法」といって、絵画の世界ではずいぶん古い歴史を持っています。私は美術史の専門家ではありませんので、どのあたりから遠近法の手法が取り入れられたかよくわかりませんが、現在では常識みたいなものです。

余談ですが、昔は問題にあったような光景を見て「神」の降臨を感じた時代もあったそうです。恐ろしい勘違いですね。

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